音楽療法イメージ

・音楽療法士は比較的新しい仕事である。
・世間的にまだあまり知られていないので、それだけで食べていくのは大変だ。
・資格を取得しても民間なので、「音楽療法士」だけで仕事を得るのは難しい。
云々。

音楽療法士になりたい人でも、音楽療法士のイメージといったらこんなところだろうか。
私自身は、現在のグループに関わる以前は音楽療法士について全くの門外漢だったので安易なことは言えないが、40年ほど広告に携わってきた者として、マーケティング的な部分で考えることなら多少はできそうだ。

民間とは言え、音楽療法士の資格を取得できる団体は2つある。それに向けて大学でも学ぶことはできる。しかし、実際の仕事となると、個人の裁量や方法に任せられているのが現実ではないだろうか。従って、音楽療法士として仕事をしようと思うと、自分で場所を探していくより仕方がない。逆に言えば、施設などと関わることのない一般の人にとっては、音楽療法士に出会う機会などほぼ無いに等しい。

ここからは私の勝手な提言だが、個人の裁量に追うところが大きいのであれば、それぞれが道を切り拓いていくより仕方がないのではないか。と、こう言ってしまうと元も子もないけれども、個人の裁量で仕事をしているのであれば、音楽療法士も個人事業主であることに変わりはない。起業家と言われるほどの人は皆、それぞれに何かしらの努力を重ねている。音楽療法士が努力していないと言っているのではない。努力の方向や方法を変えてみたらと言っているのだ。

詰まるところマーケティングは売るための手段だ。その初めの一歩はまず、自分自身を<正しく>知ってもらうこと。音楽療法士と聞いて世間の人がイメージするのは、子供たちやおじいちゃんおばあちゃんの前で楽器を演奏したり歌を歌ったり、時には一緒に楽器を演奏して体操したりする人、その程度ではないだろうか。その意味や効果、もっと言えば音楽療法の価値について、あなたは日々、正しく伝える努力をしているだろうか? 誰に向かって?

「〇〇といえば□□」というのがブランディングの一つの法則だ。例えば(あなたにとって)「スーパーといえば地元の□□」、という場合、それがどんなに小さなスーパーでも、それがあなたにとってのブランドなのだ。その意味で、あなたは誰かにとっての「音楽療法士といえばあなた」と言われるだけの努力を重ねているだろうか? あるいはあなたが目指すべきあなたにとっての「音楽療法士といえばこの人」という人がいるだろうか?

社会がより複雑になっているから、超高齢社会が一層進んでいくから、音楽療法士の活躍の場はますます増えてゆく。そんなふうに述べている文献はゴマンとある。だからと言って、音楽療法士の地位が並行して上がってゆくわけではないと私は思う。価値のないものは売れない。それに代わる何かが生まれるだけのことだ。そうならないためにも「音楽療法士といえば(あなたの名前)」について、本気で考えていただきたいのである。

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